ハンドメイドイベントに出店するためには
店名を名付けるのはとっても大事なお話です。
店名を見れば、パッとイメージが伝えられるのが理想です。
そして店名は、そのままブランド名になります。
「名は体を現す」とはよく言ったものですね。
ここではお店のネーミングについてお話したいと思います。
「名は体を表す」 店名のチカラってすごい!
ハンドメイドイベント出店にあたって店名は必須です。
と言いますか、今後の作家活動を続けるにあたって必須です!
店名はパッと見て
お客様に何のお店であるかイメージさせるものでないといけません。
そして、名は体を表すで、店名から得たイメージが、
次に作品に視線が移ったときに、
そのイメージと作風が合致していなければなりません。
なので、
店名はパッと見て、
すぐ読めて、覚えてもらい、かつ作風とも合っていることが理想です。
ゆくゆくお客様に「〇〇で買った~」や「〇〇に行ってくる~」と、
スッと言葉にできるようになってもらうのが望ましいので、
〇〇の中に入る店名はシンプルでなければいけません。
- すぐ読める
- 覚えてもらいやすい
- ハンドメイドの作風と合致する
- 店名の由来を語れるものにする
- 他のお店や他業種に同じ店名がないか調べる
これらの条件を満たすネーミングができれば、
作家さんとお客様とのコミュニケーションも、
お客様からまだ見ぬお客様への口コミも円滑になっていきます。
ネーミングの5つの基本
先ほどにも書きましたが、5つの基本とは、
- すぐ読める
- 覚えてもらいやすい
- ハンドメイドの作風と合致している
- 店名の由来を語れるものにする
- 他のお店や他業種に同じ店名がないか調べる
のことです。
一つずつ見ていきたいと思います。
人の多いハンドメイドイベント会場でもすぐ読める
これは本当にそう思います。
店名を日本語で付けようが、英語やフランス語などの外国語で付けようが一緒です。
パッと見たときに、すぐ読める店名でないと意味がありません。
すぐ読めるというのは当たり前のようで、ものすごく重要です。
ハンドメイドイベントの会場を歩いているお客様は
瞬間瞬間に各ブースを見て歩いています。
その一瞬に伝えられなければスルーされてしまうからです。
ですので、できる限りすぐ読んでもらえる店名を心掛けましょう。
覚えてもらいやすい
これはすぐ読めると連動していますが、
すぐ読めるということは覚えてもらいやすい言葉で店名が付けられているということです。
覚えてもらえると、どこか別の場所で誰かに口コミしてらえるときに有利です。
「この前行ったハンドメイドイベントでかわいいハンドメイド雑貨を買ったよ~。え~っと、〇〇っていうお店でね、そこの人がとっても素敵な人だったの~」なんて
口コミが発生しているかもしれません。
ハンドメイドの作風と合致している
いくつか店名の候補が挙げることができたら、
ご自身のハンドメイド作品の作風とイメージが合っているかどうかを考えてみましょう。
店名の可愛さ、カッコよさだけで突っ走ると、
ときどき作風とかけ離れた店名に仕上がっているハンドメイド作家さんがいらっしゃいます。
できるだけ、店名と作風のすり合わせを行い、イメージの合致を図りましょう。
店名の由来を語れるものにしよう
主催者として出店者さんとの会話の中で店名の由来を聞くことがあります。
そのときに「なんとなく」と答えれらる出店者さんがおられますが、
とても損をしているなと感じています。
私に限らず人は店名に興味を持ったから「店名の由来は?」とお尋ねしていますので、
そこでどう答えるかで、お店の印象が違ってきます。
由来を語る中には、ハンドメイド作家としての想い、
店名に込めた想いが詰め込んでいきましょう。
いかに手短に(だいたい約100文字以内)説明できるかが大事なポイントです。
説明が長いとお客様は疲れてしまいます。
その手短の中にキーワードを散りばめることで、想いは表現できます。
由来を聞かれたらお店の想いを知ってもらうチャンスです。
短い時間で「おぉ~、なるほど!」と思ってもらえる店名の由来になるように、
しっかりネーミングしていきましょう。
他のお店や他業種に同じ店名がないか調べる
「これだ!」と思った店名が浮上してきたら、
もちろんですが、他の方と店名がかぶっていないかチェックしましょう。
ハンドメイドイベントでも50件以上集まる規模になってくると、
同じ名前のお店が出てきたりします。
近隣で開催されるハンドメイドイベントのチラシを入手して、
出店者一覧をチェックしてみてくださいね。
そして今の時代、
ネット通販でハンドメイド雑貨を販売することも視野に入れている方も多いと思いますので、
必ずwebチェックも怠らないようにしましょう。
ネーミングに役立つコツ
キーワードを書き出す
ご自身の作品への想いや作るときのこだわり、
どんな人に手に取ってもらいたいかなど、
思いつくことを単語での結構なので書き出してみてください。
さらに、それらから連想できる言葉も書き出してください。
次に
バラバラに散らばっている単語たちを眺めてみましょう。
単語と単語をくっつけられないか考えてみてください。
いろんな組み合わせの中から店名らしきものが見えてきます。
それを最後、
かわいらしく仕上げるのか、カッコよく仕上げるのかは、
ご自身の作風との兼ね合いで決めていきましょう。
そしてキーワードから組み立てていているので、
お店への想いもバッチリ入っていることと思います。
以下の方法も試していくと、より様々な発想の店名候補が出てきますよ。
- キーワードを組み合わせてみる
- 韻を踏んでみる
- 言葉を逆から読んでみる
- 語呂合わせできないか考えてみる
- キーワードを外国語に翻訳してみる
- 日本語の単語と単語を合体させてみる
- 外国語の単語と単語を合体させてみる
人生からヒントを見つけてみる
さらには、これまでの人生からヒントを見つけてみるのも手です。
音楽を学んできた人なら、音楽用語にヒントが隠されているかもしれませんし、
読書好きなら、過去に読んで感動した小説の一節にヒントがあるかもしれません。
また、
生き物が好きなら、動物や植物などに目を向けるのもよいですね。
これらから抽出したキーワードも検討段階で加えていくと、
作家さんパーソナルの個性が出てきて面白いですよ。
注意点は複雑にしないこと
とにかくシンプルなネーミングを
とにかくシンプルで作風に合った店名が良いです。
特に英語以外の外国語で店名を付けようとするときや、
外国語+外国語で作られた造語を店名にしようとしたときなどに、
注意が必要です。
カッコよくや可愛くしようとして、
逆に複雑な店名になってしまう可能性があります。
たとえ造語だったとしても、
シンプルに、スッと耳に馴染み、目に馴染まないと、
店名としては厳しいと言わざるをえません。
最後に肩書を付けてみる
仮に「とりきっちゃん」という飲食店があったとします。
このとりきっちゃんさんを例にしますと、下記だとどれがより魅力的でしょうか?
(※とりきっちゃんは、幸運の兆しを告げてくれるニワトリとのいわれから「鶏吉」という名前を連想し、さらに「ちゃん」を付けることで親しみやすさを出し、さらに「きっちゃん」部分には「kitchen」も掛けている焼き鳥屋さんの設定。すぐ読めて、覚えやすくて、シンプル、そしてwebで調べたら、店名では見当たりませんでした)
- 「焼き鳥 とりきっちゃん」
- 「朝びき地鶏 とりきっちゃん」
- 「地の鶏を地の酒で とりきっちゃん」
これら「焼き鳥」「朝びき地鶏」「地の鶏を地さの酒で」の部分が肩書になります。
肩書はショルダーネームとも言います。
②か③を選ばれる人が多いのではないでしょうか?
3つともとりきっちゃんという店名なので、
なんとなく鶏肉に力を入れているのかな~というところまでは伝わってくると思います。
そこで
①はオーソドックスに居酒屋であることを伝えています。
②だと新鮮な鶏肉を提供してくれそうだし、
③と鶏肉も酒もこだわってそうに聞こえませんか。
ハンドメイドの世界でも同じです。
「チクチク手しごとのお店 〇〇」
「毛糸あそび 〇〇」
「革のあるくらし 〇〇」など、
肩書にもキーワードを盛り込めれば、
一気にお客様への伝達率も高まります。
ぜひ、肩書づくりにもチャレンジしましょう。
余談ですが…ご参考までに…企業の商品名7例
余談ですが、各企業が出している商品の商品名の由来を調べてみました。
店名ではなく商品名ですが、
ネーミングの根本は変わらないと思いますので、ご参考までにご一読ください。
やはり各社さんともユニークですね。
商品名の後に由来を簡単に書いています。
これくらい簡潔に説明でき、かつ「なるほど!」と思わせつつ、
その商品の想いを伝えられるような店名を考えていきましょう。
商品名にリンク付けていますので、興味のある方は見にいってみてくださいね。
ファンタ(日本コカ・コーラ)
「ファンタスティック(素晴らしい)」、「ファンタジヴォル(想像力に富む)」という言葉からとった商品名です。外国語の冒頭部分を抜き出したものです。
プリッツ(江崎グリコ)
ドイツでおつまみとして親しまれている焼き菓子の「プレッツェル」に起源を持っています。
ククレカレー(ハウス)
「クックレス(Cookless)=料理いらず」が由来です。料理いらずのカレーって便利そう、というイメージを伝えていますよね。
じゃがりこ(カルビー)
商品開発中に開発担当者が、この試作を友人「りかこ」さんに食べてもらったところ、とても美味しそうに食べている姿から、「じゃがいも」+「りかこ」=「じゃがりこ」となったそうです。エピソードとして面白いと誰かに話したくなりますね。
ハッピーターン(亀田製菓)
ハッピーターンの開発当時は、第一次オイルショックで大不況だったそうで、幸せ(ハッピー)が戻ってくる(ターン)ようにとの願いが込められています。優しい会社ですね!
ゴキブリホイホイ(アース製薬)
「ゴキブリがほいほい取れる」という、まさにダイレクトな商品名ですね。そっくりそのまま商品のコンセプトを表しているところが必見です。
ファブリーズ(P&G)
英語で「布=ファブリック(fabric)」と「そよ風=ブリーズ(breeze)」を組み合わせた造語です。外国語と外国語を足した好例です。
ハンドメイドイベント初出店に向けたネーミングのまとめ
改めてですが、5つの基本をおさらいしましょう。
- すぐ読める
- 覚えてもらいやすい
- 作風と合致する
- 店名の由来を語れるものにする
- 他のお店や他業種に同じ店名がないか調べる
世の中のいろんな企業やお店もそうですが、
ハンドメイドイベントに出店する作家さんのお店の名前も同じです。
シンプルかつ人の心にスッと入っていくような店名が理想です。
特にハンドメイドの世界では、
店名=作家さん自身=ブランドとなりますので、
ネーミング作業が店の看板づくりやショップカードづくり以前に最も重要なものとなります。
ぜひとも、良いお店の名前を考案してくださいね。
ステキなネーミングができたら、ショップカードを作ってカタチにしてみましょう!
初出店に向けた一連の流れをまとめています。
ササっと読みたい方は、コチラがおすすめです!
最新記事