ハンドメイドイベントの世界は、テーブルを用意して、そこに作品を並べるだけだと、作品は売れないどころか手に取ってもらうのも難しい現状です。
だからと言って、悲観にはならないでください。
どの作家さんでも必ず第1回目があったんですから!
このブログでは何回も申し上げますが、
初出店の方は「今できるうる限りの準備をする」ことにのみ
専念してくださいね。
ただ、2回目、3回目への改善をしていく前提があるので、第1回目は「今できるうる限りのディスプレイを考え」てみてください。ある程度、「あ~だ、こ~た」と言いながら考えたディスプレイを準備しておくことで、ハンドメイドイベント当日、周囲の作家さんのディスプレイを見る目がまるで違ってきますので!「私はこうしていたけど、ああいう方法もあるんだ!」の気づき方が格段に違ってきますよ。
最初は取り急ぎ、Yahoo!でもGoogleでも何でもいいので「ハンドメイド ディスプレイ」と画像検索してみるところから始めてみてください。本当にたくさんのディスプレイ画像が出てきますから、とても参考になります。注意点としては検索上位に出てきたディスプレイ画像が、必ずしも良いディスプレイとは言えない点です。
それら参考にしていきたいディスプレイ画像を見つけるための基準をご紹介していきます。
これはそのままハンドメイドイベント会場で、ご自身のブースに足を止めてもらうための基本的手順ともなるので、ぜひ参考にしてみてください。
一言でいうと
どんな作品を売っているのか一目で分かるディスプレイづくり
となります。
ハンドメイドイベントで見つけてもらえる
アイキャッチをつくりましょう
ハンドメイドイベントの規模の大小にかかわらず、お客様は会場内を歩きながら、色々なモノを瞬時に判断しています。
それは「自分の気に入ったものかどうか」「興味を惹かれたかどうか」「面白そうかどうか」など人それぞれですが、とにかく本当に瞬間的に(しかもほぼ無意識的に)判断しながら歩いています。
3秒以内。
これは消費者が商品を買うか買わないかを決める時間と言われています。
今、これを読まれている方も、きっと多くの売り場で、瞬間的に色々と判断しながら歩いていると思います。
ですので、
1日こっきりのハンドメイドイベント出店では、なおさら離れたところからでも目にとまりやすいアイキャッチが重要になってきます。
お店の世界観がパッと伝わるアイキャッチにするのがコツです。
ハンドメイドイベントにおける
ディスプレイは、高さが命?
ディスプレイを画像検索すると、ほぼすべての画像のディスプレイが、テーブルの上に段差を作ったり高さのある棚などを用いてお店づくりしているのが分かると思います。
テーブルに平置きだと、こうはならないですよね。
アイキャッチで足を止めてくださったお客様に作品を見ていただくため、多くの作家さんがあの手この手で工夫されています。
パッと目線を向けてもらったときに、一度にしっかりと自分の作品たちをお見せするカタチになっているかどうかは重要です。どんな作品を販売しているお店なのかが瞬時に理解してもらえないと、アイキャッチで一瞬目は留まったけれど、結局行き過ぎてしまわれた…ということになり兼ねません。
「高さ+見やすさ」です。
見やすくする分、お客様は求めていた作品と違えば当然通り過ぎられます。でも、それはOKです。見て判断いただいたのだから。逆に見やすさが無ければ、足を止めてくれるはずだったお客様まで通り過ぎてしまう可能性が高くなります。ですので、「足を止めてくれるはずだったお客様」をしっかり立ち止まっていただけるように、「高さ+見やすさ」という基準は持っておいて欲しいところです。
また、段差や高さがあると、お客様が気になった作品に手を伸ばしやすいという効果もあります。
「高さ+見やすさ+手の取りやすさ」となります。
ただ、これに当てはまれば何でも良いというものでもありません。
ハンドメイドイベント出店でのディスプレイのキモは
「高さ+見やすさ+手の取りやすさ=シンプル」!
最終的に落ち着いて欲しい先は、「シンプルさ」です。
いかにシンプルでありつつ、見やすくて、手に取りやすいかということです。
単にたくさんの作品を並べたらよいというものでもありません。
「作品は少なくても、すべての作品の顔がしっかりお客様の方を向いているからこそボリュームを感じる」というのがディスプレイの理想だと考えます。
「高さ+見やすさ+手の取りやすさ=シンプル」
「ハンドメイド ディスプレイ」と画像検索する際は、この式を念頭に置きつつ「自分ならこのブースに足を止めるかな? 手を伸ばして作品を取ってみるかな?」と想像しながら検索してみてください。
ちなみに、高さを出すのは、何も棚やトレーを絶対に買わないと作れないワケではありません。
トイレットペーパーやサランラップの芯を脚にしてダンボールを2~3重ほど貼り合わせて天板を作って棚にしたり、大小さまざまなダンボールなどを組み合わせることで段違いを生み出せたりします。(注意:ダンボールなどはあくまで土台なので、布をかぶせるなどしてオシャレに仕上げてください)
これから出店を重ね、いろいろな作家さんとお近づきになれば、ディスプレイのための工夫なんかもお話してもらえるかもしれませんよ。
ぜひ、できる範囲で工夫してみてくださいね。
ディスプレイ事例
下の写真はディスプレイの一例です。
私の主催するハンドメイドイベントに出店くださった作家さんにお声がけして撮らせていただいたものです。
●高さ
●見やすさ
●手に取りやすさ
という観点で見ていただくと、いかがでしょうか?
3段になっているし、ゴチャっとしていないし、一つひとつが絶妙な間隔で並んでいるので手に取りやすいです。
流木も非常に良いアクセントになっています。
コルクキャップをキャラクター化した作品で人気のハンドメイド作家さんなのですが、作品のかわいさも相まって、いつも足を止めるお客様が大勢いらっしゃるブースを作られています。
作品が小さいものばかりなのに、足を止めるお客様が多いってスゴイです!
ハンドメイド作品の
作風に合った什器を探そう、作ろう!
ディスプレイに必要なものについて
作風に合わせた什器の準備は必須になってきます。
初出店時からしっかり用意できれば100点満点ですが、そうでなくても徐々には必ず充実させていきたいモノです。
もう一度言いますが、「作風に合った什器」です。
作風と什器のミスマッチは、これまでの準備を全て台無しにしてしまいます。
什器を購入するにしても、自作するにしても、「かわいい」「おしゃれ」「すてき」だけで判断するのは危険です。
「かわいい」「おしゃれ」「すてき」+「作風に合うかどうか?」
ぜひ、この判断基準を持つようにしてくださいね。
自作できる方は、100円均一のお店やホームセンターで資材を買ってきてDIYもいいと思います。予算も抑えられますしね!
購入をお考えの方は、アンティークショップやリサイクル店、もしくは気になる木工作家さんなどに直接オーダー品を作ってもらうかしましょう。
いずれにしても、作品をよく映えさせる演出ができるのは、什器と作風の相性によります。
あと、忘れてなららいのが、搬入搬出の手軽さも考慮することです。
パタンパタンと折りたためるような構造になっていると片付けやすいので、長い目で便利です。
最後に…シミュレーションは大事です!
ハンドメイドイベントはそれぞれにブースの大きさが決められています。
ですので、それぞれのイベントに合わせたディスプレイに微調整が必要です。どんなに慣れた作家さんでも、初めて出るイベントの前にはディスプレイのシミュレーションをされています。
まったくの初出店ならなおさらです。
レイアウトの練習や確認も大事ですが、初出店時は搬入で戸惑わないということも大事なので、しっかりシミュレーションは行ってくださいね。
「あれっ、何かいいかも!」と思って目を止め、足を止めてくださるお客様を増やすためにも、
- アイキャッチの大切さ
- 「高さ+見やすさ+手の取りやすさ=シンプル」
を実践してみてください!
初出店に向けた一連の流れをまとめています。
ササっと読みたい方は、コチラがおすすめです!
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