ご自身がお客様の立場だっと想像してみてください。
出店者さんがお客様を待っている間の姿勢は、
どのようなものが良いと思いますか?
ここでは、そのあたりのことをお話したいと思います。
ご自身がお客様だったら?
ご自身がお客様としてハンドメイドイベントへ出かけたとき、
出店者さんの「待ちの姿勢」をどう思うでしょうか?
基本はハンドメイド作品を見に来ているとしても、
同時に目に入るのが出店者さんの「待ちの姿勢」ですよね。
ここではハンドメイドイベントの主催者として、
「あぁ~、待ち方で損してるな~」と思った事例をご紹介します。
こんな待たれ方はイヤだ!
- スマホををずっと触っている
現代の生きる人にとってスマホが手放せなくなりましたよね。
でも、だからと言って、出店中までひたすらスマホを触らなくても良いと思います。
スマホに集中していて、
お客様から「すみません」と声をかけられるまで気づかない場合があります。
どのような雰囲気の方が、
どんな表情でどんな作品を手に取って見ていらっしゃるか?に気を遣うべきです。
それが次の作品づくりへのヒントになったりしますので!
※オーダーやお問合せ等、来場できないお客様からのメールであれば、それは対応しましょう。ただし、お手すきのタイミングに、です。出店中は、あくまでも目の前にご来場くださっているお客様がメインです。
- つまらなさそうに一点を見つめている
お客様の足が途絶えると、途端に無表情になり、つまらなさそうに、
どこかをジーッと見ているハンドメイド作家さんがいらっしゃいます。
もう、それだけで近寄りがたくなってしまいますので注意が必要です。
- 疲れた顔をしている
前日にどう過ごされたのか分からないですが、
朝から疲れた顔をされているハンドメイド作家さんがたまにおられます。
周囲の作家さんも気を遣いますし、
主催者側も「何かあったのかな?」と心配になってきます。
体調不良が原因であれば、出店キャンセルしてお休みされることを提案します。
また、開催中に気分がすぐれなくなった場合は、すぐさま主催者に伝えましょう。
- 寝ている
昼食を食べたお昼過ぎ、眠たくなってくることありますよね。。。
でも、ウトウトしていても、寝てしまってはダメです。
それだけで「お疲れなのかな?そっとしておこう」ってなってしまいます。
眠たくなったら、無理にでも立って少し歩くか、
迷惑にならない程度にお隣のブースに話かけてみるなど、
眠らない対策をしていきましょう!
>>「失敗しない!ハンドメイドイベント出店にあたってのマナー」で出店マナーについて書いています。
お客様は気持ちよくハンドメイド作品を見たいので、
とっつきにくいのはスルーしてしまいます。
それを下記で考えていきたいと思います。
お客様へのお声がけは「こんにちは」!
お客様への最初のお声がけって、皆さんはどうされてますか?
「いらっしゃいませ」でしょうか?
ここでは「こんにちは」をおすすめします。
理由は、「いらっしゃいませ」がお客様に与える心理的圧迫感です。
心理学を学んだことはないので、
学問的にどうかは分からないのですが、
経験的に「いらっしゃいませ」がお客様を遠ざけているように感じています。
「あっ、接客されるかも!?」と思われてしまうのは損です。
「こんにちは」は親しみを与える
その点、「こんにちは」は親しみやすい印象を与えることができます。
「こんにちは」とお声がけすれば、
たいていのお客様が「こんにちは」と返してくれるのです。
そして、声に出さなくても会釈で返してくださるお客様もおられます。
そのときのお客様の反応を見て、その後、
・逆に声をかけられるまで笑顔で待つ
・話やすそうな方と判断すれば、少し話かけてみる といった
次のお声がけのタイミングの対策を取れやすくなります。
言葉が交わせるって「いらっしゃいませ」にはない効果
だからどうなんだ?と言われればそれまでです。
「こんにちは」とお声がけしたからと言って、たくさん売れるワケではありません。
でも、
言葉が交わせる「こんにちは」は親しみやすく、
「いらっしゃいませ」のような警戒心を与えない効果があります。
「いらっしゃいませ」ですぐブースを離れてしまっていたお客様を、
「こんにちは」で1分でも2分でも長く滞在してもらいましょう!
- 元気いっぱいな挨拶はビックリされる
一点、注意点を。
それは、元気のよい「こんにちはっ!」は、お客様にビックリされるということです。
これではせっかくの挨拶がもったいない。
声は張らなくていいですが、
お客様にはしっかり届く音量でのあいさつを心掛けましょう。
文字にすると伝わらないかもしれませんが、
「こんにちは~」といった感じでしょうか(伝わりますか…?)。
お客様を待つスタイル4選
①ハンドメイド作品の製作実演をしながら待つ
たまにお蕎麦屋さんの店先で、
職人さんがそばを打っている姿見たことありますよね。
それと一緒で、少し手が空けば、
実演と作品補充を兼ねて作品製作をしてみましょう。
作品の修理でも構いません。
実演することで、誰が作っていて、どうやって作っているかが丸わかりです。
それって、お客様からしたら、ものすごく安心感です。
やはり分かった上で購入するのが、一番安心できますもんね。
②最初から最後までスタンディング
これまでの人生で接客業を経験してこられた作家さんの中には、
「お客様をお迎えするのに座ってたら失礼」と言って
開催中ひたすら立ち続けておられる方もいらっしゃいます。
もちろん昼食時は座ってらっしゃいましたが、
素晴らしい心がけだなと思って見ていました。
ただ、「できる方」もしくは「できそうな方」推奨です。
立ち続けることが、身体に不調をきたす方もおられると思いますので、
無理のない範囲で「立ってお迎えする」ことも心掛けてみましょう!ということです。
③イスに座って待つ
お身体の不調や年齢によるもので、立ち続けることが困難な方は、
ぜひイスに座ることもオススメします。
しかし、それでもディスプレイで顔が隠れてしまうようではダメです。
ディスプレイを工夫して、
かつ座高の高い(約60cm)折り畳みイスを用意しましょう。
腰の高さに近いので、すぐ腰かけできて、サッと立ち上がれますよ。
そして、イスに座っているからこそ、
立っている作家さんよりも以上に笑顔を心掛けてみてください。
※キャンプ用のチェアーは、座高が低いうえに体が沈み込んでしまうので、
ディスプレイを工夫しても顔が低いところにあり、
かつ立ち上がりにくいので注意です。
④隣近所のブースの作家さんと談笑しながら待つ
少し時間が空いたら、隣近所のハンドメイド作家さんとお話も良いでしょう。
ただし、これには注意点もあります。
- 親しくお話しすぎて、お話に集中してしまわない。
- 自分のブースが見えない場所の作家さんのブースへは、頻繁に出歩かない。
- ゲラゲラ笑いは極力セーブする。
これらのいずれもお客様をお迎えする態勢が整えられない状況になっていますので、
くれぐれも注意してくださいね。
特に共同出店される場合は、
親しい作家さん同士で出店されているので、心掛けてくださいね。
ブースの中だけで仲間内感が出過ぎてしまわないような注意が必要です。
最後に(やっぱり基本はあいさつから!)
最後に、基本は「こんにちは」のあいさつから始めてみませんか。
お客様は気持ちよくス~ッとブースに入っていきたいのです。
ですので、
この記事を参考にしつつ、
ご自身の経験も照らし合わせながら、
心地よいお出迎えを考えていってください。
作品、ディスプレイ、待ちの姿勢。
この3要素が第一印象を決めます。
それが、お客様があなたのブースで
1分でも2分でも長く居たくなるきっかけになります。
初出店に向けた一連の流れをまとめています。
ササっと読みたい方は、コチラがおすすめです!
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