ハンドメイドイベントBlog

ハンドメイドイベント(手作り雑貨市)を主催者視点でお話します。そのほか子育てや日々の中で気になったこと、おすすめなことを書いたりします。※記事内にプロモーションを含む場合があります

出店準備

【Vol.4】100均・ニトリで作る!おしゃれブースの基本形

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低コストでも“売れる雰囲気”は作れる!再現性の高いハンドメイド出店ディスプレイ術

ハンドメイドイベントに出店するとき、多くの作家さんを悩ませるのが
「どうやって、少ない予算でおしゃれなブースをつくるか?」
という問題です。

Instagramやイベント会場で見かける“素敵なディスプレイ”は、
一見すると特別な什器や高価な家具を使っているように感じます。

でも実際は──

100均・ニトリ・IKEA・ホームセンターの材料で、十分プロっぽいブースが作れる。

そして、ブースの世界観が整うと
☑ 作品の価値が上がって見える
☑ お客さんが立ち止まる確率が増える
☑ 写真映えしてSNSでも拡散されやすくなる
という「売れる導線」まで作れてしまうのです。

今回は、
初出店でも再現できる“低コストおしゃれブース”の基本形と実例
を、わかりやすく丁寧に解説します。


■なぜ100均・ニトリが最強?低コストディスプレイの考え方

ハンドメイドイベント出店者の多くが、
ディスプレイ道具の調達に 100均・ニトリを使う理由 は明確です。

◆理由1:サイズ感が「イベント会場向き」に最適

イベント机は
・長机(180cm×45cm)
・半卓(90cm×45cm)
が主流です。

100均やニトリで売られている収納ボックス・布・ラックなどは、
偶然にも この幅にぴったり合うサイズが多い のが特徴。

そのため、
「無駄なすき間ができず、まとまりのあるレイアウトが作れる」
という大きなメリットがあります。

◆理由2:色味が統一しやすい

ダイソー・セリア・ニトリなどは、
白・アイボリー・ウッド系など
“ナチュラル色”で揃えられるラインナップが豊富。

ブース全体のトーンを統一しやすく、
“世界観のブレ”が起きにくいのもポイントです。

◆理由3:買い足しやすく、アレンジがしやすい

イベントによって机の大きさや出店場所が変わるため、
什器の“拡張性”はとても重要。

100均やニトリなら、
・棚を追加
・ボックスを積み重ね
・クロスを色違いで追加
など、後から調整しやすいのも初心者にはありがたい点です。


■【実例】100均で作る「基本ディスプレイ3段構成」

多くの作家さんがやってしまいがちなのが、
机の上に作品を平置きしてしまうこと。

すると、お客さんからは
「なんとなくごちゃっとして見える」「通りすぎてしまう」
という残念な見え方になってしまいます。

そこで必要なのが、
**“高さをつくる3段構成”**のブースづくり。

◆1段目:ベース(土台)

ここで重要なのは、
机の“生活感”を消すこと。

イベント会場の机は学校机のような質感が多く、
そのままだと世界観が台無しになります。

【おすすめアイテム】
・ニトリ:テーブルクロス(アイボリー)1,000〜1,500円
・ダイソー/セリア:生成り布、フェルト生地
・透け感のない布(化繊でもOK)

ポイントは、
白や生成りの「無地」で統一すること。
柄物は世界観が散らかるので初心者は避けるのが吉。

◆2段目:メイン什器(高さづくり)

高さを作るだけで作品が主役に見え、
お客さんの視線が自然と集まる“売れるディスプレイ”が完成します。

【おすすめアイテム】
・100均:木箱(ウッドボックス)
・100均:SNSで人気のディスプレイ棚
・100均:ワイヤーネット+スタンド
・ニトリ:木製収納ラック

木箱を横置き・縦置き・重ね置きするだけで立体レイアウトができ、
アクセサリーはもちろん、雑貨・ぬいぐるみ・ステーショナリーにも相性抜群です。

◆3段目:装飾・世界観づくり

ここは「印象を決める」部分です。

【おすすめアイテム】
・造花(グリーン・小花)
・ミニ黒板・POPスタンド
・アクリルスタンド
・フォトフレーム
・LEDキャンドル(暖色)

ただし、
やりすぎ注意
作品より装飾が目立つと“雑貨屋さんっぽく”なってしまい、
本来売りたい商品が埋もれる原因になります。


■ニトリで揃う「強い」什器アイテムと実例レイアウト

ニトリは100均より価格は上がりますが、
そのぶん “耐久性”と“サイズの安定感” が段違い。

以下は、作家さんから人気の高い“神アイテム”です。

◆① Nカラボ(ミニサイズ)

棚として使うのはもちろん、
横にして使えば “2段の陳列台” になります。

アクセや雑貨の“見上げる高さ”を作れるのがポイント。

◆② 木製トレイ

乗せるだけで「まとまり感」が生まれ、
小物の散らかりを防いでくれます。

高さの足りない場所を補う“下駄”としても使える万能アイテム。

◆③ 折りたたみ踏み台

実はブース什器として大人気。

バッグ・布小物・ニット作品などを立体的に見せるのに最適で、
しかも折りたたんで持ち運べるという神仕様です。

◆【実例】ニトリ×100均で作るナチュラルブース

  • ベース布:ニトリ(アイボリー)
  • 中央の高さ:カラボ+木箱
  • 左:木製トレイ×2段
  • 右:踏み台+布小物ディスプレイ
  • 全体の統一感:白・ウッド・生成りで自然な世界観

これだけでも
「あ、プロのブースだ」 と感じさせる“まとまり”が作れます。


■初心者でも真似できる「おしゃれブースの基本形15パターン」

イベント会場で「売れてるブース」がよく使う形を
そのまま再現できるよう、15のパターンにまとめました。

1:木箱×木箱の王道“階段型”

木箱を大小・縦横に組み合わせて階段状にする王道レイアウト。高さの抑揚がつき、自然と中央の作品が主役になる。アクセ・雑貨・布小物などどのジャンルでも使える万能型。

2:トレイ+木箱の“すべり台構成”

手前にトレイ、奥に木箱を置き、斜めの流れを作る構成。お客さんが見やすく取りやすい陳列ができ、作品点数が多い作家さんにも向く。平置きの弱点を簡単に解消できる。

3:ワイヤーネット壁×棚の“サイド強調型”

ブースの側面に“壁”を作って世界観を強調する形式。吊り展示やカード型作品が映える。棚と組み合わせると立体感が増し、写真映えも抜群。省スペースでも迫力が出せる。

4:吊り下げ+棚の“上から魅せる型”

上部空間を活かし、アクセや小物を吊って展示。棚との組み合わせで奥行きを作れるため、狭い机でも作品が埋もれない。風で揺れると視線を引きやすく、通行客が立ち止まる。

5:踏み台+ボードで作る“中央フォーカス型”

ニトリの踏み台を中心に据えて高さを出し、後ろにボードを立てる構成。“中央の主役”をしっかり見せたい作品に最適。ブランドロゴや世界観POPを配置すれば完成度が爆上がり。

6:平置き+立体POPの“シンプル展示型”

作品をあえてシンプルに並べ、POPで視線を誘導するミニマム構成。アクセなど小ぶりな作品を丁寧に見せたいときに有効。初心者でも再現しやすく、低コストで整った印象に。

7:トレイ3段の“小物密度アップ型”

100均トレイを積み重ね、縦の密度を出す方法。ピアス・リング・ヘアアクセなど細かい作品を種類別に並べやすい。高さがあるのに圧迫感が出にくく、省スペースで大量展示が可能。

8:A4フォトフレームPOP中央推し型

A4フレームを中央に置き、ブランド名や世界観をドンと見せる構成。写真映えしやすく、SNSでの拡散も狙える。周囲に作品を配置すれば“ブランドの顔”になる覚えられやすいブースに。

9:木箱を四角に組む“ボックスシアター型”

木箱を四角に並べて小さな“舞台”を作る方法。限定商品や作品シリーズをまとめて展示すると世界観が際立つ。立体的な空間ができるため、撮影スポットとしても機能する。

10:作品をカテゴリーごとに高さ配置する“整理型”

ジャンル別・価格帯別に棚の高さを変えて並べる構成。お客さんが迷わずに作品を見られ、滞在時間が自然と伸びる。整理整頓の効果で、商品が高見えしやすいのもメリット。

11:奥を高く・手前を低くする“写真映え型”

奥に高い什器、手前に低い作品を置く“奥行きの三角構成”。写真を撮ると全体が美しく写り、SNSで広まりやすい。アクセ作家さんに特に人気で、世界観写真の完成度が上がる。

12:布で段差を隠す“統一感優先型”

木箱や棚の段差を布で覆い“ひとつの大きな台”に見せる方法。白・生成りの布でまとめれば高級感が出る。什器がバラバラでも統一感を作れるので、初心者の“迷い隠し”として最適。

13:グリーン×木製で“ナチュラル雑貨店風”

造花のグリーンをアクセントに、木製什器で組むナチュラル構成。雑貨屋のような温かみが出て、どんな作品にも合わせやすい。写真映えするため、客足が自然と止まりやすくなる。

14:アクリルスタンドで“アクセ特化型”

透明のアクリルスタンドはアクセを“浮いてるように”魅せる効果がある。シンプルながら作品の繊細さが際立つため、高単価のアクセサリーを扱う作家さんに特におすすめ。

15:商品の世界観ラベリング“ブランド化型”

棚ごとに“作品のテーマ”をラベリングして展示する方法。お客さんが作品の意味や魅力を理解しやすく、購入率が上がる。ブランド感が増すため、リピーター作りにも効果的。

全部100均・ニトリで再現可能です。


■低コストでも“売れるブース”にする3つの鉄則

ディスプレイは「ただ並べればいい」ものではありません。
売れる作家さんほど、共通して次の3つを意識しています。

◆① 色を3色以内に絞る(*超重要)

・白(または生成り)
・ウッド
・+作品のメインカラー

これだけで、
「整っている=プロっぽい」
という印象が生まれます。

◆② “高さの山”を作る

人気ブースのほとんどが
中央に一番高い山を作る配置 を採用しています。

視線が自然に真ん中へ誘導され、
お客さんがスムーズに作品へたどり着けるからです。

◆③ 世界観を「一言」で言語化する

例)
・“やさしい暮らしカラーのアクセサリー”
・“シンプル&透明感アクセ”
・“北欧ナチュラル雑貨”

これを決めてから布・什器を選ぶと、
展示に迷いがなくなり、統一感のあるブースが完成します。


■まとめ

100均・ニトリのアイテムだけでも、
十分“売れるブース”は作れます。

大事なのは高い什器ではなく、
「高さ」「統一感」「世界観」の3つ。

📢次回予告

【Vol.5】イベントの売上を左右する!お客さんが立ち止まる“声かけと接客術”
をテーマに、ブース運営のリアルテクニックをお届けします。

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プロフィール

masaoプロフィール

1976年生まれの辰年。かに座。A型。
「何かをしたいを思ったときが、それをする適切なタイミング」と信じているのんびり屋。

趣味:読書。主に重厚な歴史小説。長男と一緒に遊ぶこと。

ハンドメイドイベントを2009年から主催し続けています。作家さんとの出会いが毎回楽しくて止められません!